メブコの独白

芽吹 春子(メブコ)による自由気ままな雑記ブログです。当ブログはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイトを含む)を掲載しています。

『中華BL小説ガイドブック』 感想・レビュー

今回は中華BL小説ガイドブック』の感想・レビュー記事となります。

 

私自身も中華BLを嗜む者として感じていたのですが、中華BLを楽しもうとすると物凄く色々な知識が必要なんですよね。

中国の方にとっては当たり前の設定であったとしても、私たち日本人にとっては完全に未知の物語なわけで。

 

今でこそ辞書を引きながら原書を読んでいる私ですが、中華BLを読み始めたころは全然分からなかったので「何でこのキャラは名前が何個もあんねん」とか「鬼ってなんか日本の鬼と違くない?」とか色々戸惑って、ネットで調べまくりながら読んでました。

 

中華BL小説ガイドブック』は、当時の私のような「中華BLを楽しみたいけど、分からないことが多すぎる!」というオタクにぴったりな書籍です。

また、本著は中国の文化や歴史なんかについても面白く語られているため、

本書で紹介されている作品は全て読んだことがあるという方や、何なら原書にまで手を出しているという方でも、きっと楽しめる書籍だと思います。

 

それでは、『中華BL小説ガイドブック』を読んだ感想・レビューについて、詳しく語っていきたいと思います。

 

中華BL小説ガイドブック』とは?

中華耽美小説迷倶楽部」によって書かれた書籍。

今や世界中で熱狂的なブームを起こしている中華BLについて、人気作品のあらすじや魅力を紹介しながら、中国文化や伝統的な物語の設定(武侠、仙侠)についても分かりやすく解説されています。

 

中華耽美小説迷倶楽部とは...?

中華BL小説の翻訳者、中華エンタメライター、中華BLファンな編集ライターと、中華BLを知りたいという熱い思いを抱えた中華BLはじめて編集者によって構成されたチームとのこと。

↓公式ホームページはこちら

中華BL小説ガイドブック | 株式会社誠文堂新光社

良かった点、おすすめできるポイント

全体的に堅苦しすぎないところ

作品紹介の際に、その作品固有の設定や複雑な出来事については無理に説明せす、「とある状況で〜」というようにさらっと流して、分かりやすく書かれているところが良かったです。

(例:残次品冒頭のチップマン事件のこととか...)

未読の段階で細かい話をされると、なんとなく気難しく感じてしまって敬遠されてしまうと思うので...

 

逆に読了済みの方だと「あの場面のことか...」となるので、それはそれで面白いのです。

 

余談ですが、メインCPの名前・紹介を並べる際に「左右・上下」をしっかりと守っている所も密かに好きなポイントです...笑

BL好きで、こだわりがある方が作った本ということなので!

黙読のところだけ、上から「攻め→攻め&受けの思い人→受け」になっているところも好きです。初めは恋敵だもんね...笑

研究者の先生が執筆・監修しているところ

中国文化や作品の時代設定に関する項では、実際に研究者の先生が執筆または監修をされていました。

「オタクの求めている情報」を数ページ程度で解説した上で、「さらに詳しく知るためにはこれ!」という感じで、その先生方の著書を始めとした様々な書籍を紹介してくれます。

 

情報を集める際に一番困るのは「どこを調べれば良いのか分からない」という状況ですからね...

本著に書かれた内容だけでも十二分に面白いですが、さらに詳しく知りたい場合のフォローもされているところが有難いです。

日本語版がある「小説」に絞って紹介した上で、未上陸作品を読む方法にも触れていたこと

中華BL作品は、小説、漫画、実写ドラマなどなど色々な媒体があるわけですが、そんな中で「小説」1本に絞ったところが良いと思いましたね。

 

漫画は上陸している作品数が多いですが、割とすぐに配信停止になるため、ガイドブックには適さないですよね。

ドラマに関しては「ブロマンス化」することで内容が改変されているので、こちらもなかなか難しい状況...(最近は登場人物の名前まで改変されていて、そこまでするか...という)

となると、安定して配信→紙媒体での刊行ができていて、なおかつ「原作」である小説に絞って紹介してくれるというのは非常に有難い話です。

 

そしてなんと、未上陸の作品を購入する場所についても紹介してくれるという手厚さ。

書籍内でも触れられていましたが、晋江文学城は意外とすぐに登録できますし、支払いも簡単です。安いし、読みやすいしオススメ。

そして、東方書店と内山書店は行った方が良いっす。本当に道路挟んで向かいにあるので!

超個人的な要望 「ピンイン表記について」

超個人的な要望にはなりますが、作品紹介の際に「キャラクター名や作者名にもピンインがついていると楽しいんじゃないかなぁ」と思いました。

本当に、ただ私の好みの話です。

 

以後、漢字の読み方について次のような表現をさせてください。

例:日本人

日本語読み⇒にほんじん

ピンイン(中国語の読み方を表記したもの)⇒rìběnrén

中国語風カタカナ⇒リーベンレン

 

本書は、作品タイトルや武侠・仙侠に出てくる用語についてはピンインが書いてあります。

ただ、キャラクター名と作者名は、漢字と中国語風カタカナ読みのみの記載でした。

 

もちろん、作品タイトルは通常日本語読み(魔道祖師:まどうそし等)されますが、キャラクター名は中国語風カタカナ(魏無羨:ウェイ ウーシェン等)で読まれています。

なので、「中国語風カタカナが通用されているものについては、ピンイン不要ということになったのかなぁ?」と勝手に推測しておりますし、私のように思う人が出てくることについても恐らく予想した上で制作されていると思います。

「分かりやすく、面白く作ってやろう!」という気概を節々から感じる書籍でしたので。

 

では、私が「キャラクター名や作者名にもピンインがついていると楽しい」と思うのは何故かといいますと、「推しの名前を正しく中国語読みしたい!」というオタクが一定数いるのではないかと思うからです。

 

私もそうですが、「中華BLを原書で読みたい」とか「あの名台詞を理解したい」というような理由で中国語を勉強したオタクは多いと思います。

もし、キャラクター名や作者名にピンインがふってあれば、ピンインが分かる方であれば声に出して楽しむことができます。

もし、ピンインが分からないという方であっても、キャラクターの名前を読むだけであればおそらく数日勉強して、口を慣らせばある程度はできるようになると思うんですよね。

 

まぁ、私の好みにはなってしまいますので悪しからず。

おわりに

冒頭でも記載しましたが、『中華BL小説ガイドブック』は中華BL初心者、ある程度嗜んできた方共に楽しめる書籍だと思います。

2026年末頃には、現在日本語版刊行中の作品がある程度完結を迎えるのではないかと予想しています。

そして、翻訳者さんたちがまた次の作品を訳して下さって、どんどん日本語版が刊行されていくのではないか...と私は夢を見ています。

 

もし、今後新たな作品が出てきた場合には、ガイドブック第二弾を作って欲しいなぁと期待しています。

それでは、今回はここまで!

 

余談ですが、中華BL関連ではこちらの書籍もオススメです。

 

中華BLの成り立ち、傾向なんかについて知りたい方はこちらもオススメ↓