お久しぶりです。メブコです。
今回は、浅田ねむい先生の「スリーピングデッド」上下巻の感想記事となります。
ゾンビ×BLでゾンビーエルということで、発売当初はかなり話題になりましたよね!
あの藤本タツキ先生が紹介されていたことにも衝撃を受けた記憶があります。
今更ながら読了しましたので、新鮮な感想を残しておこうと思います。
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あらすじ
真面目で爽やかな高校教師・佐田は、放課後の見回りの際中、刃物で襲われて命を落としてしまう。
冷たい台の上で目を覚ました佐田が目にしたのは、事件現場から佐田を連れ去り実験体とした、マッドサイエンティスト・間宮の姿だった。
人の血肉を食べなければ生きていけない身体になってしまった佐田は、間宮との奇妙な関係を築いていくのであった。
ネタバレ感想
ゴリゴリにネタバレしますので、未読の方はご注意を!
終わり方は、まぁ予想通りといえば予想通りです。
だって、人を殺して命を繋ぐのはやはり無理がありますもん。
佐田と間宮がやっていることは犯罪ですし、もしも佐田がこのまま生き延びられたとしたら、あまりにも身勝手すぎますもん。
この作品のテーマである「ゾンビ」ですが、佐田のゾンビ化がもたらしたものは何だったのでしょうか?
私はスリーピングデッドが話題になっていた時、てっきり命を繋ぎ止めるための共依存的な関係の危うさが魅力なのだと思っていました。
しかし、読了後はそれだけではないのだと気が付きました。
この物語は、本来思いが通じることなく人生を終えるはずだった2人が、佐田がゾンビになったことで僅かな猶予を与えられて結ばれるからこそ、切なくて美しいと思うのです。
主人公2人は高校の同級生で、間宮は高校生のことから佐田のことが気になっているわけです。
クラスの人気者である佐田と、苛めを受けている間宮の関係は友人とまでは言えないと思います。
実際、間宮も佐田の事を「見て見ぬふりをする偽善者」と言っていますし…
でも間宮は自分が苛めっこの机を捨てようとした時に、「俺もあいつが気に入らないから」なんていう傲慢な理由で、その机を自ら投げ捨ててしまうような佐田にどうしようもなく惹かれてしまうんでしょうね。
この場面の佐田って、めちゃくちゃ美しく描かれているんですよ。
大人になった間宮が佐田を見かけた後、1人車内で佐田に話しかける練習をしている場面がお気に入りです。
いかに偶然を装うかというね…笑
間宮とて、ただの同級生として佐田と再会したかったのだなぁと…
そして、何とか佐田をこの世に繋ぎ止めて、共に過ごして、ついに思いが通じたと思ったら佐田の終わりが近づいてくるという…
佐田がゾンビになってまで生き延びた理由は、最初こそ佐田を思う間宮のエゴでしたが、人を殺めてその血肉を食べてまで命を繋いだ佐田にも、間宮と少しでも長く一緒にいたいという思いがあったのだと思います。
佐田を失いたくない間宮は、これまで以上に熱心に研究に打ち込みます。
一方、自分に残された時間が短いことを悟った佐田が取った行動は、「間宮にご飯を食べさせること」と「間宮に生き方を教えること」なんですよね…泣
研究のために家を空ける時間が増えていく間宮と、弱っていく身体で間宮を引き留めて一緒に過ごそうとする佐田の対比が…
佐田がこのまま生き残ることはないだろうと予想はしていましたが、それでもクライマックスは涙腺にきました…
繰り返しになりますが、私はこの物語の本来思いが通じることのない2人に、僅かな猶予を与えられるという部分にどうしようもなく惹かれてしまうのです。
許されないことをして共に過ごす幸せを得て、そこから一気に地獄へ落とされたとしても、彼らの過ごした奇妙で奇跡のような時間は切なく、美しいものでした。
番外編も良かったです。
まさかの「地獄編」というね!笑
そりゃ人を殺めてるんだから、天国はないわな!
でも、また再会できて良かったね。
今回の記事はここまでです!
お付き合いくださり、ありがとうございました~!
