今回は肉包不吃肉先生の『病案本』第1巻、第2巻の感想記事となります。
ずっと前に購入してはいたのですが、積読作品をたくさん抱えていたもので、先日やっとのことで読み始めました!
面白すぎて単行本発売が待ちきれないので、単話配信も追ってしまおうかなぁと思っています。
以下、感想文です。
あらすじ
巨大製薬会社の御曹司である19歳の賀予(ハーユー)は、国内に4人しか患者がいない特殊な精神病を患っている。
賀予専属の医師として賀家に雇われていたのは13歳年上の謝清呈(シエチンチョン)。
謝清呈のもとで順調に自己の精神状態をコントロールする術を身に着けた賀予だったが、謝清呈は突然に賀予のもとを去った。
4年後、留学先から中国に戻った賀予は滬州大学に入学し、32歳になった謝清呈と再会する。
次々と起こる不可解な事件を経て、彼らは徐々にかつての医師と患者としての関係を意識していく。
ネタバレ感想
1巻では、登場人物の関係、賀予の能力、謎の組織の存在など、物語を進める上で重要になりそうな情報が一旦登場するという、大切な序章なんだろうなぁという感じの刊でした。
主人公達の仲が中々険悪だという事前情報は得ていたのですが、この時点では顔を合わせる度に嫌味を言ったり、お互いに嫌がらせしたりする程度だったので、「こんな感じねぇ、ふんふん」なんて陽気なこと言ってたら…ねぇ?
この1巻からまぁ面白いのですが、2巻に入ってからはかなりアクセル全快でした。
賀予は謝清呈の事を嫌いだとは言ってても、やはり幼少期にかけてもらった言葉とか、してくれた行為に対する恩は感じていて…
嫌っている理由も、子供の時に主治医である謝清呈が自分の元を去るのが嫌で、恥を忍んで引き留めたのにそれを断られたというのが大きな理由でしょ…
だから、謝清呈が自分から離れた理由が「精神病患者と危険を侵してまで関わりたくないから」だったこと、自分にかけてくれた言葉はすべて「医師として患者にかけるべき言葉」を言ったまでで、謝清呈の本音ではないことを知ってしまって、もう賀予はドン底まで沈んじゃうわけで…
これは可哀想だった。
でもでもでも、そこから賀予の大暴走がスタートするわけで、これが噂には聞いていたがかなり酷い!
無理矢理だし、痛いし、謝清呈の拒絶はお構い無しで、正直現時点で「2人が愛し合う未来」が全然見えねぇ。
普通に考えたら「謝清呈が可哀想、賀予が酷い」となるところなんでしょうけど、それがそうとも言い切れないんですよね。
だって、賀予の気持ちはどんなものであれ「真心」な気がするんですよ。
資料棟の時のように心から謝清呈を助けようとした時も、過去の真相を知って傷ついたことで謝清呈を虐めてやろうと思った時も、全部が嘘偽りない気持ちじゃないですか。
一方の謝清呈は、基本的に「無」じゃないですか。
賀予に助けられたことで恩を感じて、賀予と仲良くしようと思ったり、クラブで賀予から受けた仕打ちに傷ついてPTSDになったりとか、確かに物語の仲で様々な変化をしているように見えるんですけど、基本的には賀予を「自分の気持ちを向けるべき対象」にはしていないように感じます。
だから、賀予から関係を迫られても、自分の肉体も時間もかなりすり減らしているはずなのに、拒絶するよりも黙ってあしらうほうが楽だ…なんて思ってるわけで…
読者としても、賀予が空回りして1人で喜んだり傷ついたりして暴走してるのが分かるから、めっちゃ酷いことしてる賀予だけど、ちょっと可哀想だなぁなんて同情してしまうわけです…
本当にこの人たちはくっつくんですか?!笑
仲が悪いのレベルをとっくに通り越している気がするのですが…
当て馬である陳慢のこととか、謝清呈の体調がすこぶる悪そうなこととか、気になることは他にもたくさんあります。
全く先が読めない『病案本』ですが、引き続き単話配信の方で読み進めていこうと思います。
単話配信分を読み終わった後は、晋江文学城の方で読もうかなぁと思っていますが、描写がだいぶ削られてるでしょうし、どのみち日本語版を完結まで追いかけることになりそうです。
それでは、さっそく続きを読みに行っています!

