今回は肉包不吃肉先生の『二哈和他的白猫師尊』第4巻の感想記事となります。
前回の記事はこちら↓
第4巻は、とある門派の秘密が明らかになったり、墨燃の重生に関して新たな疑問が生まれたり…などなど非常に盛りだくさんでした!
主人公たちが互いを思う気持ちにも変化が現れ、読んでいる最中にもどかしくて地面を転げまわることもしばしば…
以下、感想文となります。
第4巻 あらすじ
5年ぶりに再会した楚晩寧と墨燃。
楚晩寧は、よりたくましく精悍に成長し、自分に尽くすようになった墨燃の変化に戸惑いを禁じえない。
一方、墨燃もこの間、死生之巓の外で修行を重ねたことで、楚晩寧のみならず師昧や薛蒙との関係性にも変化を迎えていた。
そんな中、楚晩寧と墨燃は死生之巓に届いた依頼を引き受け、稲刈りの時期が到来した玉涼村で農作業を手伝うことに。
農作業の経験などあるはずもない楚晩寧だが、面子が潰れるのも我慢ならず四苦八苦する…
玉涼村での交流を経て、楚晩寧と墨燃は自らの内に秘めていた思いに気がついていく…
その後、南宮駟と宋秋桐の婚儀が行われるとの知らせを受け、死生之巓一行は儒風門へ向かうことに。
そこで一行は、儒風門に関わる大きな秘密を知ることになるのであった…
ネタバレ感想
主人公たちの関係性に変化が生まれる巻であり、修真界最大勢力ともいえる儒風門に関する重大な秘密が明らかになりました。
※以下、ネタバレ注意です。またしても長い。
まず玉涼村が登場した際、「これがかのムラムラ村か!!」と感激しました...笑
中華BL界隈でめちゃくちゃ有名ですもん。
でも、墨燃が自分の思い(楚晩寧への愛情)に気が付くのが、まさかここだとは驚きましたよ。
楚晩寧への思いとして、墨燃自身のこれまでの認識は、
前世&今世(5年前) 憎しみ&情欲 ⇒ 今世(5年後) 尊敬&情欲
という感じだったわけです。(どっちにも情欲があるのがポイント)
楚晩寧への思いは「愛」ではないのだと。
自分に施しを与え、自分を癒してくれる人こそが、自分の愛する人である。
人を愛するということは、世俗的な欲とは切り離すべきで、その人を手のひらに乗せて汚さないように大切に守るものなのだと…
そう思っていたわけです。
これが、玉涼村で出会った女の子に「どんな人が好みなの?」と聞かれたことで、この認識が誤りだったことに気が付くところが、もう本当に面白い。
墨燃は複雑な生い立ちにより、幼いころから”自分の好み”について考えることなど、夢のまた夢だったわけです。
ただ、自分に優しくしてくれた人を好ましく思い、愛する相手であると思ってしまうというね。
そこに”好み”は一切入ってないわけで。
それが、「どんな人が好みなの?」と聞かれたことで初めて、
自分が好ましく思い、心から欲しているのは楚晩寧であると気が付くわけですよ…
そして愛と欲は切り離せないものであり、情欲を抱くということはすなわち…
「自分は楚晩寧を愛しているんだ」
と気が付いたわけですよ。
墨燃が長年抱いていたクソデカ感情が、やっとのことで「愛情」に落ち着きました。
「憎んでいた相手が、愛する人になる」という過程が見事に描かれていて最高でした。
でも、楚晩寧への愛に気が付いたとしても、その思いを打ち明けることは出来ないわけで...
楚晩寧は楚晩寧で、成長した墨燃にタジタジなんだけどね~
まだまだ、もどかしい状態が続くのかしら…
儒風門の秘密に関しても、驚きの連続でした。
まさか、葉忘昔が女の子だとは...
南宮柳の救いようのなさにもびっくりよ…
とりあえず、以下の2点については今後の展開に備えてメモしておこうかな...
まず「時空生死門」に関係する部分。
時空生死門は、時空を超えて人を移動させる禁術で、前世の墨燃も試みたが、時空を超えることまではできず不完全だったと…
消えた徐霜林の行き先ははたしてどこなのか...
あと、これまた禁術の1つである「重生」についても謎が謎を呼じましたね...
楚晩寧が重生にて蘇った際は「亡くなった時点から、普通に年月が経過してから復活した」のに対し、
墨燃に関しては「過去のある時点」に蘇っていると。
これは、蘇り+時空の移動すなわち、時空生死門+重生ということなのか…
謎が深まるばかりである…
第5巻の発売日は4月9日とのことで、あと数日だ!!
小説「二哈和他的白猫師尊」第5巻(ハスキーとかれのしろねこしずん)
同日に日本語版ラジドラも配信開始ということで、供給過多すぎるぜ...
今から待ちきれません!!
それでは、ここまでご覧いただきありがとうございました!
